筋膜は細胞(繊維芽細胞、筋繊維芽細胞)や繊維(コラーゲン、エラスチン、レチクリン)、基質(グリコサミノグリカン、プロテオグリカン)、そして水分で構成されています。
その中で大きな部分を占めるのが線維です。
特に、コラーゲンやエラスチンがほとんどで、筋内膜はほぼすべてがコラーゲンです。
ただ、深筋膜にはエラスチンが少ないとされています。
筋膜や皮膚、筋肉は外からの力が加わることで形を変えます。
たとえば、何かにぶつかったり、引っ張られたり、圧がかかったり。
また、脂肪の増加による変形も当てはまります。
これらはコラーゲンによるものです。
つまり、コラーゲンには体形の調整という役割があります。
さらに、自由自在な変形ができるだけでなく、引っ張られた時の力に耐えることも可能です。
一方、エラスチンはコラーゲンと重なり合いながら存在し、自由に伸び縮みすることが可能で、元の形に戻すという働きがあります。
たとえば、体に圧力がかかるとその部位は凹みます。
その時にエラスチンは伸張。そして、圧力がなくなるとその部位は元の形に戻っていきます。
これがエラスチンの役割です。
それ同時に、コラーゲンが体を元の形に調整してくれます。
コラーゲンとエラスチンはお互いの働きによって体の形をコントロールしているのです。