『筋膜』って何?

・筋膜とは?
筋膜とは、筋肉を包むタンパク質の線維でできた伸縮性のある薄い膜のことで
『第2の骨格』といわれるほど体にとって重要です。
筋肉は細い「筋線維」の束から成り立っていて、 筋膜はその筋線維の1本1本を包み込んでいます。

・筋膜の役割・構造
筋膜は筋肉だけでなく、内臓一つひとつをも覆っており、表層部から深層部まで
全身に張りめぐらされていることから、『第2の骨格』ともいわれています。
骨や内臓も包んで支える三次元的なボディスーツといえるでしょう。

そんな筋膜が一部分でもよじれると、ボディスーツの形がいびつになります。
筋膜は全身に張りめぐらされているので、いびつな形は他にも波及し、姿勢が悪くなったり、
ボディラインの崩れにつながったりするのです。

筋膜は、丈夫なコラーゲン線維と、伸縮性に優れたエラスチン線維という
2種類のタンパク質の線維が編み上げられ、網目状のガーゼのような構造をしています。

しかし、同じ姿勢を繰り返すなどが原因で、網目のすき間にある粘性のある水溶液の水分が失われると、
コラーゲン線維とエラスチン線維にまとわりついてよじれたり、筋膜同士が癒着してしこりができたりします。
このしこりが、こりや痛みの元となるトリガーポイントとなるのです。(トリガーポイントについては下記参照)

・筋膜の特徴
① 使いすぎても、使わないままでも筋膜同士が癒着する
筋膜は弾力性がある半面、よじれたり硬くなったりしやすい性質があります。
長時間同じ姿勢を続けるなどして体の一部分だけに負荷がかかったり、筋肉を動かさなかったりすると
筋膜は癒着して伸縮性を失ってしまいます。
筋膜リリースでは、筋膜のよじれや筋膜同士が癒着した箇所を元に戻していきます。

② 筋膜が癒着すると、よじれやシワが生じやすくなる
筋膜は弾力性があり体内でよく動くので、よじれたりシワが寄ったりすることがあります。
これを放っておくとよじれやシワは増えて癒着し、血流が悪くなり痛みの原因になります。
また筋肉や関節の可動性も低下するので、筋膜が癒着する前にゆるめて、柔軟性を取り戻す必要があるのです。

③ 筋膜は全身をつなぐ “ボディスーツ”
筋膜は全身に張りめぐらされており、ひと続きにつながっています。
ですので痛みのある部位とは関連がなさそうな部位にも影響が及び、
痛みが生じたり不調を引き起こす原因となったりします。

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